プラスチック製品づくりの基礎「射出成形」作業の流れを詳しく知る
プラスチック製品づくりの基礎「射出成形」作業の流れを詳しく知る

プラスチック製品の作り方はさまざまで、製品の形状、使用する材料などによって成形法を決めていきます。特に多く活用されているのが射出成形です。
プラスチック成形を入り口として、射出成形について丁寧に解説した書籍『トコトンやさしい射出成形の本』(横田明著)から一部抜粋します。

ここでは注射器で金型に樹脂を射込んで成形する過程をイラストで解説します。
まず、注射器内部には製品分より少し多めの溶かされた樹脂が入っています。次に、金型を閉じます。この時、車同様、発進時から停止までは低速―高速―低速と段階的に動かします。そして、もし金型に異物などが挟まっていると金型を壊すので、さらに低速かつ弱い力で安全を確認しながら、可動側と固定側を接触させていきます。その後、大きな型締め力で締め付けるのです。

注射器の先端(ノズル)が金型の樹脂の入口に接触します。射出時にノズルから樹脂漏れしないような力で押し付けておきます。それから注射器の中の溶けた樹脂を金型の中に射出し注入していくのです。詳細は後述しますが、この工程には、樹脂を隅々まで押込む射出工程とその後、押込み状態を保持する保圧工程という2つの工程が含まれています。

そして、金型の中で冷やされるのを待つのです。金型は水などで冷やされています。製品が冷やされている間に、注射器は、次の成形用の樹脂を溶かして準備しておきます。樹脂を溶かすことを可塑化と呼び、製品の量だけ可塑化しておくことを計量(量を計っておくこと)と呼びます。

製品の冷却が十分に行われたら、強い型締め力から一旦力を開放する型締め弛緩(しかん)をしたのち、低速―高速―低速の順番で金型を所定量開きます。所定量というのは、製品が取り出せる程度の開き量です。あとは、製品を突き出して製品を取り出し、次のサイクルを繰り返すのです。

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